イタリアで最大のワイン見本市 “VINITALY”

Buongiorno!!
店長の渡辺です。

イタリア中部のヴェローナで、今日からイタリアでは最大のワイン見本市 “VINITALY” が始まりましたので、その様子を少しだけご紹介します!

どれくらい大きいかというとパビリオン(大きな展示場一つ)が10ヶ所以上あって、まともに全部試飲していると1ヶ所のパビリオンを回るのに1日以上かかります。

幕張メッセに行かれた方はご存知かと思いますが、あの一つの大きな建物が沢山ある感じで、さらに置いてあるのがそれ程場所をとらないワインなので、相当な数が出展されているのです。
なので世界各国からも多くのワインバイヤーが訪れて、ヴェローナの街中がVINITALY一色になります。

以下は日本でも人気のフランチャコルタがあるロンバルディアのワインを集めたパビリオンですが、これだけれも相当大きいのです。

中はさすがに人気のフランチャコルタが展示されているコーナーだけあって、キラッキラッな雰囲気が漂っていました。
もちろん試飲もしてみましたが、少しミーハーな雰囲気とは対照的に泡もきめ細かく深みもあって余韻も長い素晴らしいスパークリングが沢山展示されていました。

ファッションやきらびやかな雰囲気が先行しがちですが、スパークリングとして見たときにはやはりその品質には脱帽するものがあります。

オシャレな説明員の後ろには畑仕事で鍛えられた体と地味な服装のおじいさんが立っていたのが印象的でした。

 

そしてこちらはフランチャコルタに比べるとカナ〜リ地味なコーナーですが、私たちが最も注目している自然派ワインを一堂に集めたコーナーです。

一生懸命に改良を重ねて自然派ワインの品質を高めてきている生産者ばかりで、ブドウ本来のポテンシャルを畑仕事によって出来るだけ自然に引き出している、ということが強く感じ取ることができました。

例えばこちらのスプマンテ(発砲ワイン)。
添加物を一切加えず、さらに不純物を取り除くためのフィルターにもかけていないので白濁しています。ひと昔のワインの評価でいうとダメダメです。
しかし果実味や酸もしっかりしていて厚みがあるとても良く作られているワインです。

ここまでの生産者はまだ多くはありませんが(それでもここ近年は格段に増えています)、既存の考え方にとらわれずに試行錯誤して素晴らしいクオリティのワインを生み出していることには感服させられます。

 

ところで話はガラリと変わりますがこれってなんだと思いますか?

これはワインを醸造するときに使用するステンレスタンクなのですが、ワインだけではなく、畑で使うトラクターやワインを醸造してコルクをセットする機械や道具まで、ありとあらゆるワイン関連のものが置いてあって道具フェチ?の私にはたまらないコーナーです。

VINITALYはまさにイタリアのワイン産業が凝縮されたイベントです。
そしてイタリアでは若い優秀な生産者が近年多く台頭してきているので、私たちのような輸入業者にはとても重要な展示会です。

ここで出会った生産者の商品も近い将来皆様にお届けできると思いますのでお楽しみに!