普段使っている食用油の製造方法、知っていますか?
食用のオイルがどの様に製造されているのかご存知ですか?
これはオイルを選ぶ際には非常に重要なポイントですがほとんどの人はその工程を知りません。
野菜や食肉も工場で作られていると思っている子供もいるくらいなのでしょうがないですね(笑)
しかし食用油の品質は料理の味わいを左右するだけでは無く健康にも大きく関わってくる事は科学的にも立証されています。
多くの料理に使われている植物油(コーン油、大豆油、キャノーラ油など)の製造工程では、植物の種からオイルを抽出する為に、ヘキサンの様な化学溶剤が一般的に使用されています。
ちなみにヘキサンとは石油系の溶剤で植物の種子から油を取り出すために使われます。
毒性はありますが食品添加物として法律でも認可されている溶剤で、一定以上に加熱すると蒸発して除去されるので食用油の成分表には出てきません。
このヘキサンを使用して抽出されたオイルの多くは、更にその品質を保持、均一化させるために精製、漂白、脱臭と言った処理が施されます。
当然ですがこの様に製造された食用油はとても健康的とは言えませんし必ず加熱をしているのでトランス脂肪酸などの有害な成分も多く含まれます。
但し工業的には生産効率が高く、管理がしやすいので大量に生産し安価で流通させることができるので、ほとんどの家庭やレストランではこう言った食用油が使われています。
なぜオリーブオイルは健康的と言われているのか?
一方でコールドプレスやエクストラヴァージンと言われるオイルは上述の様な化学薬品の使用や高温による処理をせずに製造されています。
生産性は低いですが無理なく得体の知れない溶剤を使う事もないのでナチュラルでオイル本来の成分(ポリフェノールなど)も多く含まれています。
さらにオイル本来の自然な風味も含まれています。
*カーサブォーナで取り扱っているDECIMI(デチミ)のオリーブオイルは、コールドプレスで抽出されたエキストラヴァージンオリーブオイルです。
これらのオイルは酸度が低いので、より健康を保つことができるのです。
よく地中海ダイエットという言葉を耳にしますが、これはエクストラヴァージンオリーブオイルを料理用オイルとして推進する事で、数多くの健康的な恩恵が受けられるということを現しているのです。
DECIMI のオリーブオイルの搾油
それではカーサブォーナで取り扱っているDECIMI(デチミ)のオリーブオイルはどの様に作られているかご紹介します。
【オリーブオイルの搾油工程】
- 材料になるオリーブは全て自社が管理する農場で生産しています
- オリーブの収穫は、1個1個の成熟を目視で確認しながら、全て手摘みにより行っています
- 収穫後は極力酸化を防ぐため、12時間以内に搾油工程に入ります
- 収穫したオリーブを洗浄
- 破砕
- 破砕したオリーブペーストを攪拌
- 遠心分離機でオイルを取り出す
- 不純物を取り除くためにフィルターにかけてステンレスタンクで保管
- 本来フィルターをかけない方がよりオリーブの風味は強く保たれますが数ヶ月スパンで品質を考えた時、フィルターを通した方が高い品質が保たれるという結論に至りました
- 搾油は空気に一切触れないよう、それぞれの行程をチューブで接続
- 搾油行程ではオリーブオイル本来の風味が失われない様、水を一切使用しません
※通常はオイルを取り出しやすくするために水を混ぜて抽出しますが、水はオリーブの風味や栄養も溶かしてしまうため、本来の風味が少なからず失われてしまいます - 出来上がったオイルはステンレスタンクで保管、酸化を防ぐため出荷直前に瓶詰めしています。
これら全ての工程を徹底することによって最高品質のエクストラバージン・オリーブオイルが作られます。
その品質はデータにも反映されていて酸度は0.17%(基準値は0.8%以下)、ポリフェノールは通常のエキストラ・バージンオリーブオイルに比べるとなんと2倍も含有されています。
数々の手間をかけ、DECIMIのエクストラバージン・オリーブオイルは体にも優しく本来のオリーブの風味をしっかりと残した素晴らしい製品に仕上がっています。