10/30よりイタリアの生産者を訪問しています。
3日目は昨晩宿泊したエミリアロマーニャのボローニャ郊外にあるアグリツーリズモ “Corte d’Aibo”(コルテダイボ)からスタート。
丘陵地帯にある素敵なワイナリーでカーサブォーナでもお馴染みのオーガニックのフリッツァンテ “ピニョレット”の生産者です。
天気が良いとぶどう畑がきれいに広がる素晴らしいところなんですが、今日はあいにくの曇。
ワイナリーが宿泊施設とレストランを併設しています。
この地方の昔ながらの農家を改装しているので、とても雰囲気が良くて素敵なところです。
ここから一路東に移動してイタリア北東部のヴェネト州、トレヴィーゾ(ヴェネツィアの近く)に向かいます。
San Polo di Piave(サンポロディピアーヴェ)という町にあるGIOLというプロセッコの生産者で彼が責任者のVittorio(ヴィットリオ)。
こちらのワイナリー、現存するイタリアのワイナリーでは最も歴史が古くて1427年に創業しています。
その後南米で大成功をおさめたGiovanni Giol(ジョヴァンニ・ジョル)という生産者が 1900年初頭にワイナリーを買い取って現在に至ります。
ちなみにどれくらいの大富豪だったかというと、こんなお城に住んでいたくらいで、当時は地域の3000人以上を雇用していました。
庭もとても広くて車で案内してもらいましたが軽く世田谷の砧公園くらいの広さはあります。
GIOLのプロセッコはとてもクオリティが高かく、かつオーガニックのブドウを使用しています。
Vittoriaはプロセッコのことも色々と詳しく教えてくれました。
プロセッコに対する認識を疑わせるような発言を思わずしてしまい、半強制的に伝授された感じになったというのが実際のところではありますが、お陰でとても知識が深まりました(笑)
ちなみに Prosecco(プロセッコ)はグレーラという品種を使用してこの地方で作られたワインの名前で、スプマンテ(発泡ワイン)だけを指すものではありません。
普通の白ワインも弱発泡のフリッツァンテも上記の条件にはまっていればプロセッコということになります。
これって意外と知られてないですよね。
醸造方法は瓶内二次発酵(シャンパーニュ方式)が多いですが、GIOLでは果実味を出すためにタンクに酵母と砂糖を加てある程度まとめて発酵させるシャルマン方式のものも作っています。
試しに2つとも飲ませてもらいましたが、シャルマン方式で作ったものの方が圧倒的に果実味が感じられる作りで、飲みやすい仕上がりになっていました。
一通り話を聞かせてもらった後はすぐ近所にあるレストランで一緒に食事をとりました。
イタリアの生産者についれて行ってもらうレストランはどこもレベルがとても高いのですが、同様にインテリアもとても興味深いものが多いです。
ちなみにこちらはエノテカで、雑貨屋さんの様な店内にテーブルがあって食事をとりますが、なぜかとても落ち着いて食事ができます。
日本だと代官山の TSUTAYA みたいな感じでしょうか。
この後はイタリアで最も東にある白ワインの名産地、フリウリヴェネツィアジュリア州のワイナリーに立ち寄ってこの日は終了しました。