有機栽培
Convenio Lazio Trebbiano I.G.P. 2020
(コンヴェーニオ・ラツィオ・トレビアーノ)
火山性土壌に植わるトレビアーノ・ジャッロを使用して作られた白ワインです。
収穫した葡萄は除梗後、ステンレスタンクにて24時間のマセレーションを行っています。
これにより色合いは濃くなり、その後圧搾し天然酵母により自然にアルコール発酵させています。
発酵終了後に重く固まった澱を一旦取り除いた上で、細かい澱のみを残して8‐9ヶ月間のシュールリー熟成を経て、ごく軽くフィルターを掛けてから瓶詰めしています。
亜硫酸塩の含有も少量に抑え(51mg/L)、2018年よりも明らかにふんわりとふくよかな酒質に仕上がっています。
程良いマセレーションによる旨味は白桃系の果実で心地良い。
なお、同社のスタンダードレンジに冠する”Convenio”(コンヴェーニオ)の名称は、古代のイタリア語、ないしは後期ラテン語において「一緒に楽しもう!」の意味がああります。
みんなで食事と一緒に楽しめる白ワインです。
品番 | CC-1 |
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種類 | 白ワイン |
生産地 | イタリア、ラツィオ州 |
ビンテージ(生産年) | 2020 | 香り | 白い花や桃ののニュアンス |
味わい | 辛口 ふくよかで白桃系の果実味が心地よく感じられます。 |
葡萄の種類 | トレビアーノ種 100% |
飲み頃温度 | 8~12℃ |
料理 | チーズやパスタ、魚料理、鶏や豚の料理など、幅広く食事と合います。 |
アルコール度数 | 12.5% |
亜硫酸塩 含有量 | 51mg/L |
内容量 | 750ml |
有機ワイン
自然農法
Casale Certosa(カサーレ・チェルトーサ)
「フラスカーティ」に代表される大量生産のテーブルワインの産地として、ローマ近郊のワイン生産エリアは長らく同市内で消費されるカジュアルなワイン醸造が主流でした。
2000年代以降は幾つかの高品質志向の造り手が、大手に比べれば圧倒的な少量生産で興味深いワインを産み出すようになりました。
ローマ南東部のカステッリ・ロマーニで1960年代から葡萄栽培を開始した「カサーレ・チェルトーサ」もその一つで、コスミ家の家督を父から継いだアルベルトとファウストのコスミ兄弟によって営まれています。
2000年から自分たちの手でボトリングを開始し、2004年には有機認証を取得、2011年からはビオディナミ農法への取り組みを始め、500番と501番のプレパラシオンの使用を開始しました。
醸造においても、天然酵母の使用と出来る限り低量の亜硫酸塩使用、さらにフィルタリングを軽くするような試みを継続しています。
現在既に60歳近い1950年代生まれの兄弟ですが、彼らのコンセプトは自然のままに「シンプル」であるということ。
カステッリ・ロマーニ原産の地品種である「マルヴァジア・プンティナータ」と「トレビアーノ・ジャッロ」とともに、国際品種である「メルロー」や「シラー」なども栽培していますが、そのいずれにおいても一口飲めば彼らの言う”自然なシンプルさ”をよく理解できる筈です。
現在は年間4万本程度の少量生産で素朴でピュアなワインを産み出しています。